

Passion for Agriculture 〜農業に情熱を〜
和歌山県代表取締役会長CEO 及川 智正

代表者インタビュー
日本および世界から農業がなくならない仕組みの構築に貢献する
―御社の事業内容を教えてください。
日本および世界から農業がなくならない仕組みを構築することを目的とした産直流通のリーディングカンパニーです。全国約 1万名の生産者と都市部を中心とした約 2,000 店舗以上の小売店を IT でダイレクトにつなぎ、情報・物流・決済のプラットフォームを構築することにより、農産物の産地直送販売を都市部のスーパーで実現した「農家の直売所事業」と、生産者からの仕入販売または委託販売で、ブランディングした農産物をスーパーに提供する「産直事業」を展開しています。
―起業の経緯を教えてください。
大学生の頃、卒業論文をきっかけに農業の未来は衰退しかないと気付きました。卒業後、一度は企業へ就職しましたが、あきらめきれず、妻の実家の和歌山の農家に弟子入りし、農家を経験しました。が、生産の現場から農業の未来は変えられないと思い、大阪で1年間、青果店を経営しました。作っているときは1円でも高く売りたいと値上げをしますが、仕入れる側になると利益のために、農家を叩く。農家をやったことがあるのに、立場が変わると農家を叩いている。水と油の関係だと感じました。生産と販売の水と油が交わるところ、流通という部分をコーディネートしないかぎり、日本の農業は良くならないと思い、和歌山に戻ってきて起業しました。
―この地域の良さとは何ですか。
和歌山の良いところは、歴史文化と美味しい食べ物、そして、人間です。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」は、自然崇拝に根ざした神道、我が国で独自の展開を見せた仏教、その両者が深く結びついた修験道など、多様な信仰の形態を育んだ神仏の霊場です。湯の峰温泉の「つぼ湯」や、白浜温泉の「崎の湯」などは、日本最古の温泉と言われています。また、山の幸を育む紀伊山地と海の幸を育む黒潮が、みかん、梅、マグロ、醤油など、美味しい独自の食文化を形成しています。この歴史文化と食文化を支えているのが、そこに住む人々です。おおらかで情熱的で、そして、ひたむきな人々が、作り上げてきた和歌山の風土と文化が、私は大好きです。
―今後のビジョンをお願いいたします。
当社が認識している農業課題としては、需給バランスがとれていないことと考えています。生産と消費のミスマッチ解消を目指すため、需給の⾒える化と需給をつなげるプラットフォーム(AI需要予測システムの開発)を構築し、「ビジネスとして魅力ある農産業の確立」を目指します。他の業界よりも、収益があがり人間の成長が得られる業界に、進化させていくことが大切です。我々は農産物流通のプロフェッショナルとして、生命の根幹である農産物流通を社会インフラと捉え、今後も全世界の農業発展のため、頑張って参ります。
プロフィール
及川 智正
経歴
- 1975年
- 東京都生まれ
- 1997年
- 東京農業大学農学部農業経済学科卒業
- 2003年
- 和歌山県で新規就農
- 2007年
- 株式会社農業総合研究所を設立し、代表取締役社長に就任
- 2019年
- 代表取締役会長CEOに就任
会社概要
ビジョン | 持続可能な農産業を実現し、生活者を豊かにする |
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目標 | 需給の⾒える化と需給をつなげる基盤を構築し、農業を儲かる仕組みにする |
事業内容 | ・生産者とスーパーをダイレクトにつなぐ独自の農産物プラットフォーム「農家の直売所事業」 ・農産物をブランディングしてスーパーマーケットなどに販売する「産直事業」 |
所在地 | 和歌山県和歌山市黒田99-12 寺本ビルⅡ 4F |
資本金 | 5億8,100万円 (資本準備金含む) |
財務情報 | 2023年8月期実績 57億3,500万円 2024年8月期実績 72億2,300万円 2025年8月期見込 80億円 |
株式公開 | 東証グロース |
採用計画 | ・2024年度 新卒5名採用 ・2025年度 新卒1名採用、中途若干名採用予定 |
募集職種 | ・集荷支援(生産者向け営業) ・店舗支援(スーパー・小売店向け営業) |
サイトURL | https://nousouken.co.jp/ |
自社のウリ | ■20代30代を中心に男女が分け隔てなく活躍中 ■全国の拠点と密に連携を取り、農産物の流通を活性化している ■社員のチャレンジを応援する社風で、裁量大きくチャレンジでき、将来も「なりたい姿」を実現可能 |
「農家の直売所」産直コーナー
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